歯がない状況から受けられますか?
よくある質問
インプラントには、主にワンピースタイプとツーピースタイプの2種類があります。
ワンピースタイプはインプラント体とアバットメント(支台部)が一体化しており、手術回数が少なく治療期間も短いという利点があります。ただし、埋入後に一部が口腔内に露出するため細菌感染のリスクがあり、角度調整も難しいという特徴があります。
一方、ツーピースタイプはインプラント体とアバットメントが分かれたタイプです。2回の手術が必要で治療期間は長くなりますが、埋入後に歯肉で覆われるため感染リスクが低く、後からアバットメントの角度調整が可能です。
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む方法で、咀嚼力が天然歯の80〜90%と高く、異物感がほとんどありません。寿命は10〜15年と長く、適切なケアで20年以上も使用可能ですが、外科手術が必要です。
一方、入れ歯は取り外し可能な装置で、外科手術は不要ですが、咀嚼力は天然歯の30〜50%程度と低く、異物感があります。また発音に影響を与えることがあり、顎の骨の変化に伴い徐々に適合が悪くなるため、定期的な調整が必要になります。
インプラントは独立した人工歯根を顎の骨に埋め込む方法で、周囲の健康な歯に負担をかけません。咀嚼力が高く、寿命も10〜15年と長いですが、外科手術が必要です。
ブリッジは両隣の健康な歯を削って支台とし、その間に人工歯を架ける方法です。外科手術は不要ですが、健康な歯を削る必要があり、咀嚼力はインプラントより低く、支台歯の状態に大きく依存します。支台歯にトラブルが生じると、ブリッジ全体の交換が必要になる場合があります。
一般的に骨の成長が止まる年齢である18〜20歳ごろから受けられ、上限はありません。
成長期にインプラントを埋入すると、周囲の骨が成長して埋没してしまう可能性があります。一方、高齢者の場合は年齢そのものよりも全身の状態が重要です。手術に耐えられる健康状態であれば年齢上限はなく、80代、90代でも可能です。
インプラント治療は顎の骨に穴を開け、人工歯根を埋め込む外科手術が必要です。手術には、主に出血や腫れ、感染症、神経損傷による痺れ、上顎洞(サイナス)の穿孔などのリスクが伴います。
全身疾患(糖尿病、心疾患など)がある場合、リスクが高まる可能性もあります。しかし、インプラント治療は外科手術を伴うものの、経験豊富な医師と適切な設備があれば、安全に受けられる治療です。
歯槽膿漏(歯周病)がある場合でもインプラント治療は可能ですが、まずは歯周病の治療を行います。歯周病菌はインプラント周囲炎の原因となるため、インプラント埋入前に歯周病をコントロールすることが重要です。
歯周病によって骨が失われている場合は、骨造成(GBR法)などの追加処置が必要になります。歯周病の治療が完了し、口腔内環境が改善された後にインプラント治療を開始することで、長期的な成功率を高めることができます。
ただし、歯周病により骨が失われている場合は、骨造成などの追加処置が必要になります。
妊娠中のインプラント治療は推奨されていません。手術時のストレスや不安が胎児に影響を与える可能性があるほか、レントゲンやCT撮影による放射線被ばくのリスクも考えなければなりません。
さらに、手術後の痛み止めや抗生物質の使用が胎児に影響を与える可能性もあります。緊急性のない治療は出産後まで延期することが望ましいでしょう。
長期間歯がない状態でもインプラント治療は可能です。ただし、歯を失ってから時間が経過すると、その部分の顎の骨が徐々に痩せていきます。骨量が不足している場合は、骨造成(GBR法)やサイナスリフト(上顎洞底挙上術)などの追加処置が必要になります。
一部の全身疾患はインプラント治療のリスクを高める可能性があります。重度の糖尿病(血糖値が不安定)、重度の心疾患(心筋梗塞の既往など)、血液疾患(出血傾向がある場合)、骨粗しょう症(ビスホスフォネート製剤服用中)、免疫不全(HIV感染症など)、精神疾患(治療に協力できない場合)などが該当します。
糖尿病の場合、HbA1c値が6.5%以下にコントロールされていれば治療可能なケースもあります。ビスホスフォネート製剤を服用している場合は、顎骨壊死のリスクがあり注意が必要です。疾患のコントロール状態や主治医との連携次第で安全に治療できるケースもあるため、ご相談ください。
インプラント治療には十分な量と質の顎骨が必要です。
・骨の量(高さ・幅・厚み)が不足している場合
・骨の質が軟らかすぎる場合
・神経や血管との位置関係が近すぎる場合
・上顎洞(サイナス)が大きく下がっている場合
上記のままではインプラント埋入が難しくなります。顎の骨が少なくてもすぐに諦める必要はなく、骨を増やす治療を併用できればインプラント治療が可能です。
喫煙者でもインプラント治療は受けられます。ただし、喫煙はインプラント治療の成功率を下げる重要なリスク因子となります。
喫煙により血流が悪くなり傷の治りが遅れる、骨を作る細胞の働きが低下する、免疫機能が低下して感染リスクが高まる、インプラント周囲炎のリスクが増加するなどの問題があります。理想的には治療の2週間前から禁煙し、治療後も継続することをおすすめします。
患者様の衛生管理に大きく関係してきますので、お口の衛生状態が悪いと長持ちしません。常に衛生状態を良好に保ち、担当医や歯科衛生士の指導に従っていただくことが大切です。それにより、インプラントの平均的な寿命は研究では10年生存率が約90%といわれています。適切なケアと定期的なメンテナンスを行えば、20年以上、場合によっては一生使えることもあります。
インプラントの寿命は上部構造(人工歯)の寿命と区別し、上部構造は一般的に5〜10年程度で交換が必要です。適切なケアを続ければ長期間使用できる治療法ですが、「メンテナンスフリー」ではなく、継続的なケアが寿命を左右する重要な要素となります。
はい、インプラントは主にチタンやチタン合金で作られており、金属アレルギーを起こしにくい素材です。チタンは生体親和性が高く、アレルギー反応を起こす確率は低いとされています。
ただし、まれにチタンアレルギーを持つ方もいます。他の金属に対してアレルギーのある方は、チタンに対してもアレルギー反応を起こす可能性が高くなります。心配な場合は、事前にパッチテストや血液検査でアレルギーの有無を確認することをおすすめします
はい、インプラント治療後でもMRI検査は基本的に受けられます。インプラントに使用されるチタンは非磁性体(磁石に引き寄せられない)であるため、MRIの強い磁場の中でも動いたり発熱したりしません。
ただし、MRI撮影時に画像の乱れ(アーチファクト)が生じることがあります。撮影部位が顔面や頭部の場合、診断精度に影響する可能性があります。まれに上部構造に磁性を持つ金属が使われている場合もあります。
MRI検査を受ける際は、事前に担当医師にインプラント治療を受けていることを伝えてください。検査前に歯科医師から材質証明書を発行してもらうと安心です。
いいえ、インプラントそのものは人工物であるため、虫歯にはなりません。インプラントの上部構造(人工歯)も、虫歯菌による酸で溶けません。ただし、虫歯にはならなくても、それに代わるインプラント周囲炎というトラブルがあるため、日常のケアは怠らないことが大切です。
いいえ、インプラント治療は局所麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんど感じません。
痛みに不安がある場合は、静脈内鎮静法(セデーション)でうとうとした状態で手術を受けられる方法や、笑気ガスでリラックス効果を得る方法、注射前の粘膜の痛みを軽減する表面麻酔なども選択できます。なお、麻酔が切れてから2〜3日間は軽度から中程度の痛みを感じることがありますが、一般的には1週間程度で痛みは徐々に軽減します。
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