虫歯と歯周病はどっちが怖いですか?
よくある質問
歯周病の予防方法は、以下のとおりです。
・正しい歯磨き技術を身につける
・デンタルフロスや歯間ブラシを活用する
・定期的な歯科検診を受ける
・禁煙と生活習慣の改善
・バランスの良い食生活を心がける
生活習慣の改善は、歯周病予防の基本です。予防は治療よりも簡単で費用も少なくて済みますし、一度失った歯周組織は完全には戻らないことを踏まえても重要です。
どちらも怖い病気ですが、歯周病のほうがより深刻な影響をおよぼす可能性があります。虫歯は主に歯の一部を破壊しますが、歯周病は歯を支える骨まで溶かしてしまい、最終的に歯の喪失につながります。また歯周病は全身疾患との関連も指摘されており、糖尿病や心疾患、早産などのリスク因子となりかねません。
歯周病は隣の歯にも広がります。歯周病は細菌感染症であり、歯と歯肉の間の歯周ポケットを通じて細菌が移動するからです。一部の歯に発生した歯周病が適切に治療されないと、隣接する歯にも徐々に広がっていきます。歯間部の清掃が不十分だと、細菌が繁殖しやすく、感染が拡大するリスクも高まります。
10〜20代でも歯周病になります。調査結果では10代の14.3%、20代の26.6%が4mm以上の歯周ポケットを持つ歯周炎に罹患しています。歯肉炎(歯肉出血)は10代で37.6%、20代で45.0%と高い割合で見られます。若年層では主に歯肉炎が多く、適切なケアがないと歯周炎へ進行することもあるでしょう。
30〜50代は歯周病の罹患率が急増する年代です。30代で33.4%、40代で39.5%、50代で46.5%が歯周炎に罹患しています。40代では歯肉炎が51.7%ともっとも高く、50代では軽度〜中等度の歯周炎が38.0%、重度の歯周炎が8.5%まで増加するのです。この年代は仕事や育児のストレスも影響し、歯周病の進行が早くなることも考えられます。
60代以降は歯周病の罹患率がもっとも高い年代です。60代で51.4%、70代で58.2%が歯周炎に罹患しており、重度の歯周炎が60代で14.3%、70代で19.7%、80代以上で23.5%と大きく増加します。高齢になるほど重症化する傾向があり、歯の喪失リスクも高まります。定期的な歯科検診と専門的なケアが重要な年代です。
はい、妊娠中でも歯周病治療は受けられます。むしろ、妊娠中はホルモンバランスの変化により「妊娠性歯肉炎」が起こりやすく、歯周病が悪化しやすい期間です。妊娠中の歯周病は早産や低体重児出産のリスク因子になるという研究結果もあります。
安定期(妊娠4〜8か月頃)が治療に適しており、つわりの強い時期やお産に近い時期は避けるのが一般的です。必ず妊娠中であることを歯科医師に伝え、産婦人科医との連携のもとで安全に治療を受けましょう。
歯周病になったときのサインには以下のようなものがあります。
・歯磨き時の出血
・歯ぐきが赤く腫れる、ブヨブヨする
・口臭が気になりはじめる
・朝起きたときに口の中がネバネバする
歯周病の初期サインは「小さな変化」として現れることが多く、痛みを伴わないために見逃されやすいです。早期発見・治療を行うためにも、少しでも気になる症状があれば歯科の受診をおすすめします。
初期の段階では、自宅での適切なケアで改善が見られます。症状が進行してからは、歯科医院での専門的治療(歯石除去、ルートプレーニングなど)を受けることが必要です。ご自宅では、正しい歯磨き方法の習得と実践、歯間ブラシやフロスの活用、生活習慣の改善(禁煙、ストレス管理など)なども有効です。歯周病は「完治」というより「コントロール」する病気ですので、治療後も定期的なメインテナンスが必須です。
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